こんにちは、ツバキです。
新型コロナウイルスも自粛が緩みましたが、油断はできない状況ですね。
ところで、「アマビエ」ってご存知ですか?
Twitterなどでも話題になり、沢山のアマビエのイラストなどが投稿されていますね。
日本に伝わる妖怪で、疫病・豊作などを予言したと言われています。
巷では、新型コロナウイルスの鎮静化にアマビエのイラストが出回っているとか。
アマビエも疫病退散に活躍していますが、この時期は疫病・厄除けに茅の輪くぐりがおすすめです。
妖怪ではなく、神様のお力をお借りする祈願になりますけど・・・。
今回は茅の輪くぐりの神事について紹介します。
< 目次 >
茅の輪くぐりとは
6月30日は全国の神社で夏越の祓いの神事が執り行われます。
その際、参道や鳥居に立てられる茅の輪と言われる茅(かや)などでできた草の輪っかが設置されます。
「茅」とは、イネ科の植物の総称ですが、チガヤ、スゲ、ススキ、ヨシなどを含む背の高い草のことです。
古来より、茅は厄除け、厄払いに用いられており、神聖で尊いものとして扱われてきました。
葉先が尖っていることから、邪気を防ぐと信じられていて、魔除けとしても用いられています。
この茅の輪をくぐり正月から半年間の罪穢を祓い、後の半年を無病息災で過ごせるように祈るものです。
自分でも、知らずしらずのうちに犯してきた様々な罪、ありませんか?
茅の輪くぐりの由来
日本神話の備後国の風土記に書かれてある「蘇民将来(そみんしょうらい)」の説話に由来すると言われています。
スサノオノミコトが旅の途中で、蘇民将来と巨旦将来(こたんしょうらい)の二人の兄弟に一晩の宿を頼んだ時のこと。
弟の巨旦将来は、裕福にもかかわらず、もてなすことをしませんでした。
弟に対し、兄の蘇民将来は貧しい暮らしながらも、快くもてなしたそうです。
数年後、スサノオノミコトは再び蘇民将来を訪ねます。
スサノオは恩返しにと「茅の輪」を授けます。
その時、「疫病が流行った時、これを腰に付けると疫病から免れるだろう」と教えられます。
しばらくし村に疫病が流行り、皆が死に絶えてしまったのに、蘇民将来の一家だけは無事だったそうです。
蘇民一家は、スサノオの教えを守って茅の輪を腰につけていたため、疫病から免れることができたという言い伝えがあります。
それ以来、茅の輪は疫病退散、無病息災になると言い伝えられています。
古来、茅の輪は腰につけていたものですが、時代を経て、今のように人が通り抜けられるような大きさになったといいます。
茅の輪のくぐり方
人は、知らずしらずのうちに人を傷つけたり、罪を犯したり穢れに触れています。
「疫病」「罪」「穢」を祓い、無病息災を祈願するための茅の輪くぐりですが、くぐり方は神社によって違うようですが、一般的なくぐり方は以下のようです。
先ず、茅の輪の前に立ち一礼をします。
1周目、左足からまたぎそのまま左側に回り元の位置に戻ります。
2周目、一礼して右足からまたぎ右側に回り元の位置に戻ります。
3周目、一礼して左足からまたぎ左側に回り元の位置に戻ります。
最後にもう一度、茅の輪の前で一礼して、拝殿へ向かいます。
*左・右・左と8の字を描くように3回くぐり抜けることで、心身ともに清められ、のちの半年間を無事に過ごせるよう祈願するものです。
これで茅の輪くぐりは終わりになりますが、神社によっては、くぐる時に唱え詞を唱えながら行う所もあるようです。
代表的な唱え詞に次のような歌があります。
・「祓へ給ひ 清め給へ 守り給ひ 幸へ給へ」
(はらえたまい きよめたまえ まもりたまい さきわえたまえ)
・「水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命 延ぶと云うなり」
(みなずきの なごしのはらえするひとは ちとせのいのち のぶというなり)
一部の唱え詞の紹介に過ぎません、それぞれ 案内があると思いますので確認して見てくださいね。
そして、茅の輪の茅(草)を引き抜いて持ち帰ることはやってはいけません。
茅の輪をくぐった方の罪穢れを持ち帰ることになるからです。
茅の輪のお守り
茅の輪のお守りには地域や神社の特性があって様々です。
お住まいの氏神様やお気に入りの神社で、授与されてください。
疫病退散、無病息災を祈願いたしましょう。
おわりに
アマビエって妖怪ですけど、人々を助けてくださる頼もしい妖怪さんなんですよ。
神社にもアマビエグッズが置いてあるところもあるようですし。^^
アマビエのとても可愛い~♪イラストがありました。ありがとうございます。
アマビエのお力をお借りして、新型コロナウイルスの終息と疫病退散、無病息災を祈願いたします。
最後までお読み頂きありがとうございます。