身内の亡くなり方が不審死で、検案のため警察の方に運ばれてから、一ヶ月が過ぎても未だ帰ってきません。
こんにちは、ツバキです。
生きていれば人も動物も、いつかは必ず最期を迎えるときがやってきます。
人は亡くなると、魂は身体を離れ黄泉の国へと旅立つと言います。
残された身体は、そのままにして置くことは出来ず、火葬してお骨にしなければなりません。
日本では、ほとんどの場合において火葬は必要となっています。
地域によっては、土葬できるところも残っているようですが・・・
家族にとって、故人との最後のお別れは葬儀・葬式になりますが、それさえも出来ない(しない)場合もあり、火葬のみで済ませるという形になります。
今回、私の場合も看取る人が傍に居なかったため、警察のお世話になってしまい一ヶ月が過ぎても、未だ帰らない遺体に心を痛めております。(検案という形)
亡くなった方(遺体)を火葬(直葬)のみでお見送りする場合、どのような流れになるのか、気になったので調べてみました。
ここでは、あくまでも火葬(直葬)だけを希望した場合の内容になり、個人的目線で調べたので絶対的ではないことを付け加えさせて頂きます。
火葬(直葬)のみになる理由の中の2つ
人にはそれぞれの生き方があります。
亡くなり方にもそれなりの理由があり、それぞれ違って当然と思うのです。
お葬式を出すことが出来ない理由として2つのパターンを挙げてみました。
●1つ目は警察が関与する場合です。
事件性のある亡くなり方をしたとか、俗に言う孤独死で死後数日が経過して腐敗が始まっている場合などがそうだと思います。
病院で亡くなった場合や、自宅で看取りの場合の死亡は問題ないのですが、それ以外で亡くなった場合は警察が関与してくるようです。
独り暮らしの方で、自宅で看取る人がいなかった時なども含まれるようです。
「不審な死に方」ということで、警察が遺体を引取り、事件性が有るか無いかを調べ、直接の死因や身元確認をするための検案が行われます。
不審死の場合、死の原因を探ること、身元を調べることなどで時間を費やします。
時間とともに遺体は徐々に傷み始め、生前の姿とは異なってきます。
進行を防ぐためいろいろな処置が施されるようなのですが、それでもやはり腐敗や腐敗臭は進みます。
その状態で家族のもとへ帰ってきても、誰かにその姿を晒したくはないと思うのは心情です。
葬儀社の方は早い段階であれば、どうにかして顔の一部でも見ることができる状態にと努力してくださるそうです。
しかし、どうにも出来ないご遺体もあるようなので、そのまま火葬を進めることもあるようです。
●2つ目は、経済的な問題がある場合です。
一般的な確率で亡くなられる場所は病院ではないでしょうか。
最近では在宅介護などもあり、自宅で亡くなられる方も少数ですがいらっしゃいます。
しかし、これら全てがお葬式を出すことが出来るとは限りません。
人によって家族によって、経済的な問題を抱えている場合もあります。
年齢には関係なく、日々ギリギリの生活をしている方にとって、お葬式となると荷が重いだけでなく、今後の生活にも影響しかねないところがあると思います。
病院で亡くなられたとしても、自宅で亡くなったとしても、「経済的にお葬式は出来ません。」と言われる方も多くいらっしゃるようです。
お葬式は出来なくても、故人を想う悲しみや寂しさは同じだと思います。
どちらで亡くなったにしろ、ご遺体は弔って差し上げなくてはなりません。
経済的に苦しい立場にあるときは、無理してお葬式をする必要はないのです。
しかし、ご遺体をそのままにしておくということは出来ないので、火葬のみという手段は考えに置くべき方法の一つです。
火葬のみは精神的にも経済的にも、お葬式を執り行うよりは安価で済むことは間違いないようです。
火葬は、死後24時間経過しないと出来ないことになっていますから、季節にもよりますが腐敗しないように葬儀社の方で管理してくださいます。
葬儀社へ電話を入れ、相談に乗ってもらうのがいいでしょう。
火葬(直葬)のみになる理由には他にもあると思います。
上記の2つのパターンは、今の私の状況から考えられる2つに絞って調べたものなので、少し違ってくると思います。
火葬するために必要なもの(書類)と流れ
人は亡くなると、死亡したことを証明するために、死亡診断書が必要になります。
病院や施設・在宅介護などで医師が関わっている場合は、担当の医師が書いてくれます。
それ以外の自宅で不審死の場合は、警察が関与し検視・検案をした後監察医から遺体検案書が発行されるそうです。
死亡(検案)診断書を持って、役所へ死亡届を提出に出向きます。
火葬するため絶対に必要になるのが、火葬許可証だそうです。
火葬許可証を受け取るのに必要な書類が死亡診断書(検案書)で、死亡届を提出した後いただけるようです。
通常は葬儀社が代行しますが、ご家族の方でも行うことができるそうです。(状況による)
火葬許可証は遺体を火葬するための公的な書類のことです。
これがなければ火葬することはできません。
*通常亡くなられ遺体は、死後24時間を経過しないと火葬することが出来ないと法律で定められています。
葬儀・葬式の有無に関わらず、必要な書類ですが手間のかかるもののようですので、遺族側で行うより葬儀社の方にお任せするのが一般的のようです。
葬儀社に依頼してから支払い終了までの流れ
葬儀社に依頼した後は、火葬のみであることを伝えその理由もお話して力になってもらい、全てをお任せすることが精神的にも楽になるようです。
葬儀社では、ご遺族の依頼を受け書類の手続きや火葬終了に向けての手配が行われます。
個人的目線で調べたので、以下の順序で行われるかと思うので挙げてみました。
・安置所への搬送を行います。
・火葬場の火葬炉の空き状況を確認し、日時を決めます。
・当日は、火葬場へ移動し順番が来たら火葬となります。
・火葬後は、お骨上げをし骨壷へ収めます。
・最後に葬儀社での支払いをして終了となります。
葬儀・葬式を執り行うのと違って、火葬のみなので簡素な形になっていると思うのですが、故人を弔う心に違いはないと思っています。
最後に
経験したことのない出来事に不安や悩み、なぜこんなにも時間がかかるのかと、イライラしながら連絡が来るのを待つ日々が続いています。
この長い時間の間も遺体は腐敗し匂いを放つようになります。
腐敗臭というものは、魚が腐った時の匂いとは比べ物にならないといいます。
腐敗臭がする遺体をそのまま渡された時、どうすればいいものか悩みもしました。
今回調べていて分かったことは、警察署から遺体が引き渡されたら、先ず葬儀社に電話をすることでした。
火葬するということが決まっているのですから、当然といえば当然のことなのですが、・・・
離島で田舎なので想像もつかない不安はありますが、簡単に済ませられることだけは確実だと分かりました。
親兄弟もいない離島では、人間関係も良くなかったみたいですし、、家族の望みでもあったのでこの方法が正しいと信じて、火葬のみを選んだのです。
現地でお葬式やお別れ会をするつもりはなく、親兄弟の居る地域でやりたいと思っています。
不安や苛立ち、必要以上にいろいろな事を考えるあまり、少し体調を壊して寝込んでしまいましたが、やっと動けるようになりました。
火葬のみでお見送りをする一連の流れを知ることで、気持ちが少し落ち着いたように感じます。
今はただ、一日も早く家族のもとに帰ってくることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。